24時間計画換気

― 新鮮な空気で快適・健康な暮らしを

24時間計画換気とは、常に外から新鮮な空気を取り入れ、室内の汚れた空気を外へ出す仕組みのことです。
空気を計画的に循環させることで、快適な温度と湿度を保ち、カビや結露、においのこもりを防ぎます。


法令による義務化

換気が不十分だと、二酸化炭素やホコリ、化学物質などが室内にたまり、健康に悪影響を及ぼすおそれがあります。
そのため、**建築基準法では「1時間に0.5回以上の機械換気」**がすべての住宅で義務づけられています。

つまり、24時間換気システムは、家族の健康と安全を守るために欠かせない設備なのです。


高気密住宅との関係

換気システムを正しく機能させるためには、住宅の「気密性」がとても重要です。
すき間の多い家では、空気の流れがコントロールできず、計画通りに換気が行われません。

一方で、橿原住宅のような高気密住宅では、必要最小限の換気量で効率よく空気を入れ替えられます。
そのため、快適な空気環境を保ちながら、省エネルギーな暮らしが可能になります。


換気方式の種類

第一種換気 第二種換気 第三種換気
(同時給排型) (加圧排気型) (減圧排気型)
機械で給気・排気を同時に行う 機械で給気し、自然に排気 自然に給気し、機械で排気
     
外気を浄化しながら効率よく換気できる。
全熱交換器を組み合わせることで冷暖房効率も高い。
クリーンルームや病室など、清潔な空気を維持したい場所に採用。
住宅ではほとんど使われない。
設備コストが低く、一般住宅で多く採用される。

「個別換気」と「集中換気」

換気システムは、設備の配置によっても大きく2つのタイプに分かれます。

区分 特徴

個別換気 各部屋に換気扇を設けて個別に換気を行う方式。導入コストが低く、シンプルな構成。

集中換気 天井裏などに設置した換気ユニットからダクトで全室を換気。全館で計画的な空気の流れをつくり、効率的に換気を行う。

第一種換気システムのタイプ

種類 特徴

全熱交換式 室内外の空気を熱交換フィルターで交差させ、温度と湿度を交換。冷暖房のロスを抑え、快適な湿度を保つ。

顕熱交換式 温度のみを交換。湿気を外に逃がしながら室温を保つ。梅雨や夏に効果的。

非熱交換型 温度・湿度を交換せず、単純に空気を入れ替える方式。初期費用は安いが、省エネ性は低い。

換気システムの例

ダクト式集中換気(第一種換気)
天井裏の換気ユニットで空気を循環させ、全室を計画的に換気。
熱交換により冷暖房効率を高め、室内環境を快適に保ちます。

ダクト式集中換気(第三種換気)
排気を機械で行う一般的な方式。コストを抑えながら、一定の換気性能を確保できます。


ダクト式集中換気(第一種換気システム) 
ダクト式集中換気(第三種換気システム) 

まとめ

24時間計画換気は、住まいの空気を清潔に保つための基本性能です。
特に、橿原住宅のような高気密・高断熱住宅では、
少ないエネルギーで効率よく新鮮な空気を取り入れることができます。

快適・健康・省エネの三拍子がそろった暮らしを、計画換気が支えています。
“見えない空気の流れ”こそ、快適な住まいの土台。
橿原住宅は、構造から空気まで設計された高性能住宅をお届けします。